張作霖爆殺事件の真犯人はやはりソ連だったのか?

中国

張作霖爆殺事件の真犯人はやはりソ連だったのではないか?

一般にこの事件は日本軍の河本大作大佐が計画し、実行したものとされている。しかし、当時の日本がなぜ張作霖を謀殺しなければならなかったのか、と考えるとどういうわけか、これといった動機は見当たらない。

せいぜい見つかるのは、すでに偽書であることが明らかにされている田中上奏文にある「日本による水も漏らさぬ中国侵略計画」を前提としたこじつけめいた後付けの理由ばかりである。

一方、ソ連には相応の動機がある。張作霖によるソ連大使館強制捜査事件である。

1927年、北伐途上にあった国民党軍は行く先々で暴虐の限りを尽くしていた。さらにそれに便乗した中国共産党もまた各地で暴動を引き起こしていた。そうした暴動の裏にいたのはコミンテルンであった。

これは暴動に名を借りた政府転覆政策であった。これに危機感を覚えた張作霖は北京のソ連大使館を強制捜索、そこに潜伏していた李大ショウら中国共産党幹部を逮捕、処刑したのである。

しかし外国の大使館を強制捜索するのは明らかに国際法違反である(各国大使の代表だったオランダだったか(? 失念しました)の大使の承認を事前に得たもので、国際法には違反しないとの承認を得ていたようです)。と同時に、外交的にもソ連の顔に泥を塗る行為であった。

翌年に発生した張作霖爆殺事件は、これに対するソ連の報復だったのではないのか?

これを裏付ける証言もある。この事件を調査した英国諜報部員によると張作霖を爆殺するのに使われた爆薬はソ連製だったというのだ。

日米開戦を不可避にしたハルノート、盧溝橋事件の裏にいた中国共産党、ソ連版満州事変ともいえる中ソ紛争‥近年、歴史の嘘が次々と暴かれている。この流れで行くと張作霖爆殺事件もあるいは真犯人は日本ではなくソ連だったとされる日が近い将来来るのではないだろうか?

追記

関係資料を調べていたら、面白い記述に出くわしました。それによると、張作霖爆殺事件は、凌印清なる山師的な人物と河本大作らが共謀して引き起こした反張作霖クーデーターであったとあります。しかも彼らは、当時大連にいた元清朝皇族の恭親王を擁立しようとしていたそうです。そうなるとこれは1912年、1916年に発生した宗社党と日本人大陸浪人らが共謀して引き起こした第一次および第二次満蒙独立運動に続くものであり、いわば第三次満蒙独立運動であったということになります。またもしそうであれば、日本人である河本大作がからんでいても何の不思議はないし、歴史的な文脈からみても筋の通った、起こるべくして起こった事件ということになります。これについてはそのうち稿を改めて書いてみたいと思います。

凌印清ハ此ノ目的ヲ達スルニハ日本軍ノ諒解ヲ得ルノ必要アリトシ凌ハ井田及王精一ト共ニ関東軍河本参謀ニ面会ノ上井田ハ通訳ヲ為シ本計画ヲ説明シ諒解ヲ求メタルニ河本参謀ハ井田ニ対シ趣旨ニ賛成スルモ首脳者カ凌ニテハ貫録不十分ナリトノ意ヲ漏シタル為 更ニ計画ノ一部ヲ変更スル事トシ大連ニアル恭親王ヲ擁立スル事ヲ企テ恭親王ヲ説イテ奉天ニ連レ来リ本計画ノ首脳ニ推シ松隆洋行ノ階上に於テ井田、凌、王ト共ニ河本参謀ト会見シ計画のノ一部ヲ変更シ統領ニ恭親王ヲ戴ク事トシタル旨ヲ説明シ軍ノ諒解援助ヲ求メタリ

https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/shiryo/archives/pdfs/showaki112_04.pdf

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