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「ネトウヨの韓国併合に関する”歴史の真実”デマを潰す」動画への反論

戦前の日本をめぐる歴史認識論争に関しては、私は「すでに勝負あった。軍配は右派に上がった」と見ているのだが、どうやら左派は必ずしもそうではないらしい。自らの敗北を受け入れられないのか、あるいはたんに敗北を認識できていないのか、理由はよくわからないがいまもなお見苦しい抵抗を続ける人たちがいる。

たとえばこれである。

→https://youtu.be/8QmOH9e-zmA

「『望まれて併合した』『ロシアから韓国を守るために併合した』といった「ネトウヨ」が拡散する”歴史の真実”デマを、一次史料に基づく事実で潰す」ための動画だそうだ。

いまさら放っておいてもかまわないのだが、万一たぶらかされる人が出ると面倒だ。念のため残党狩りをしておこう。

まず「望まれて併合した」という部分だが、韓国側が併合を望み、日本側に要請したのはまぎれもない事実である。李完用ら韓国側の指導者が「もはや日本に併合してもらう以外、この腐りきった国を救う道はない」と考えていたことはよく知られた事実である。

事実を暴かれたのがよほど悔しかったのか、一進会やその同志であった内田良平のことなどについて重箱の隅を懸命に突っついているが、細部に少々齟齬があったとしても大枠は変わらない。どちらにせよ韓国側が併合を望み、日本側に要請したことはまぎれもない事実である。

もうひとつ、ここには指摘しておきたい箇所がある。「望まれて併合した」という表現が正確でないことだ。左派はしばしば意図的にこのように不正確な問い立てをすることでそこから詭弁を繰り出し、相手を煙にまく悪しき習癖がある。

たしかに「韓国側から望まれた」のは事実だし、結果的に「日本が併合した」のも事実だ。しかしその間にはいくつもの因果関係がある。「望まれて併合した」と単純につなげてしまうと、あたかも「他に理由がなく、たんに韓国側から望まれたから併合した」かのように見えてしまう。

事実はそうでない。じつのところ日本は併合などしたくなかったのだ。しかし併合しないで放っておくと、またどんなことをしでかすかわかったものではない。それでは困る。ということでしぶしぶ併合に踏み切ったのだ。

そしてそれはひとえに「韓国政府の無能」のせいだったのである。その点を棚に上げて「望まれたか望まれなかったか」だけを論点にするのはためにする詭弁というべきであろう。

ちなみに右派が「望まれて併合した」というのは、「誰が併合してくれと頼んだのか?」という左派からの問いかけがあったから、それに対して返答しただけである。いうまでもないが、そこにあるのは「韓国側の指導者たちがそう望んだ」という単純な事実にすぎない。その背後にある因果関係までも説明したものではない。

実際、韓国側が望む望まないにかかわらず、あの当時、日本はすでに併合せざるをえない状況に追い込まれていたのだ。したがって「韓国が望んでいなかった→だから日本に侵略の野望があった」と結論づける動画主の論理はそもそもおかしいし、明らかな詭弁というべきである。

『ロシアから韓国を守るために併合した』という部分も同様である。論点がまったく的を射ていない。

ポーツマス条約でロシアが日本の権利を認めたから、その時点でロシアの脅威はなくなった、だから日本のネトウヨが日韓併合の原因を「ロシアの脅威」に求めるのは時系列的に矛盾しているというが、これも重箱の隅論でしかない。

日本側が抱いた「ロシアの脅威」というのは、ロシアという国が条約など簡単に保古にする信頼のおけない国であること、また韓国が無能かつ裏切りが日常茶飯であることからくる長期的な懸念である。

それは一度の条約締結で払拭されるような一時的な懸念ではない。

互いに契約書を交わし、酒を酌み交わした相手なのだからそのような懸念はもはや永遠に取り除かれたなどと考えるのであれば、それはよほどのお花畑である。少なくとも政治家としては失格であろう。

実のところ、それまで日本の政治家はそのように楽観的に考え、そして何度も裏切られてきたのである。そうしてもはや堪忍ならんとなったのが韓国併合へといたる道筋だったのである。

しかも実際、その後、共産革命を経たロシアは、世界の共産化を掲げて再び拡張戦略へと乗り出したではないか‥。

そうした大きな流れを無視して、どうでもいいような細かい部分ばかりをあげつらっていては歴史の真実はけっして見えてこない。そのようにして左派が隠そうとしてきた歴史の真相を右派はこれまで「歴史の真実」として地道に暴いてきたのである。それをまた同じような論点ずらしの詭弁でもって「デマ」であると決めつけ、再び真実を隠蔽しようとするのではもはやつける薬もないというべきだろう。

さらにいえば、「ロシアから韓国を守るために併合した」というその問い立ても先ほど指摘したのと同様の詭弁である。日本が韓国を併合したのはなにも韓国を守るためではない。「日本を守るため」である。すなわち、韓国併合がロシアから韓国を守るためだったのか否かという問いは、結果論における問いであり、それを目的論におけるそれにすりかえて論じるのは詭弁というものだ。

日韓併合の原因はすでに述べたように、ひとえに朝鮮側の無能にあったのである。動画主は日本側に韓国侵略の野心があり、それが日韓併合の最大の要因だったと言いたいようだが、残念ながらそうではない。仮に日本側の一部に侵略的野心があったとしてもそれは最大の要因ではなく、二の次、三の次の要因というべきである。

皮肉なことに、そのことは動画主が「日本に侵略の意思があった」ことを示す一次史料として持ち出した日本側の閣議決定文の最後にも明確に示されている。

「半島を名実共にわが統治の下に置きかつ韓国と諸外国との条約関係を消滅せしむるは帝国百年の長計なりとす」

韓国と諸外国との条約関係を消滅せしむるーーこれである。韓国があまりに無茶苦茶な、あまりに幼稚な外交をするものだから、日本は日清、日露と二度も戦争に巻き込まれてしまった。今後そのようなことのないよう「仕方なく」併合したのだ、という日本側の本音がここには如実に示されている。

繰り返しになるが、日韓併合の主因となったのは韓国側の無能である。それは今の韓国外交の迷走ぶりをみてもわかるはずだ。そうした韓国側の無能ぶりを棚に上げて、あたかも日本が朝鮮が欲しくてたまらなかったかのように言うのは、なんというか「あたしがこんなに魅力的だからいいよってきたんでしょ?」と自意識過剰なブスにいわれているような‥といったらちょっと言い過ぎであろうか。

それにしてもなにゆえそこまでして韓国側に肩入れするのか? いくら日本悪玉論に染まっているとはいえここまでくると日本人の発想とは到底思えない。こうした動画に接する度、不可避的に浮かび上がってくるのは異なる出自の勢力が背後にいるのではという疑念だ。そういえば動画には猿のイラストがついているが、某国では「猿」は罵り言葉でもあるという。何やら語るに落ちているような気がするのだが‥。

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ブログ主

誤った歴史認識が流布されることによって、日本の子供たちの心が気づかないうちに蝕まれています。それは食の安全や原発問題と同等、いやそれ以上に重要かつ緊急を要する問題です。これはある意味、事実上の日本人抹殺工作といってもいいかもしれません。歴史認識を正すことは、日本人の心に強制的に植え付けられたこうした偽のトラウマを払拭するための試みであり、日本人としての心の健康を回復することだと信じています。

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